a cup of coffee

「今日、雨降るらしいよ」「うそ!」「ほんとだ、今日の夜から明日未明にかけて雨だって」「未明っていつ?」

今までは漠然と夜明けごろかな、と思っていたけれど。「未明」は「いまだあけず」かな、違う?だとしたら、夜は明けていてはいけない。夜と朝の境界線の一歩手前でなければ。

昨日の夜、というか今朝は眠れず、結局4時ごろに意識が飛んだ。朝がもう来てしまっていた。再び意識が戻ったころには10時。手垢だらけの朝である。

部室に向かう。ドアを開けると、卒業した先輩の笑い声が鳴っていた。安心感とともにこれが非日常になってしまったことに悲しみを感じた。

夕方に「コーヒー会」があった。コーヒーが好きな人が集まってコーヒーを飲む会。コーヒーは哲学によく合う。今回はカルーアもいただいた。哲学のコーヒーと、アルコールと強い甘みの共存するカルーアを囲み、先輩の思慮深くもシンプルな言葉をかみしめていた。

帰りは思ったより遅くなったが、雨には降られずに済んだ。もし今夜雨が降るのならば、雨が止んだ時を夜と朝の境界線としよう。